市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング

●●●第2回「市内農福連携事業所代表者」


■とき 平成27年10月28日(水曜日)10時〜11時30分
■ところ 市役所本館12階1203A会議室
■参加者 市内農福連携事業所代表者 11人(男性9人、女性2人)、市長、生活安全部長、保健福祉部長、その他関係市職員
【今回のミーティングで出た主な意見】
・農福連携事業について
・農業ジョブトレーナーについて
・農福連携のネットワークづくりについて

1 開会のあいさつ(事務局)
 おはようございます。本日は、「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加いただきましてありがとうございます。私は、司会を務めさせていただきます市民対話課長の吉崎と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、この「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」につきましては、市長自身が最も大切に考えている対話と協働を進める上で重要な事業であります。そうした中で、このミーティングも平成23年度より回を重ねまして、各地域の皆様、そして各分野で活動をされてみえる団体の皆様との意見交換を行ってきました。今年度につきましては、本日が第2回目となります。よろしくお願いいたします。
 それでは、まず始めに末松市長より、あいさつをさせていただきます。

2 市長あいさつ
 皆さん、おはようございます。市内農福連携事業所代表者の皆様におかれましては、大変ご多忙の中、この「市長と話そう!鈴鹿(まち)づくりミーティング」にご参加をいただきまして、誠にありがとうございます。また平素は本市の市政運営に対しまして、絶大なるご尽力を賜りまして、心からお礼と感謝を申し上げるところです。
先ほどお話がありました通り、この鈴鹿(まち)づくりミーティングにつきましては、市長に就任して以来、毎年欠かさずに、また最も大切な事業として開催し、市民の皆様方に直接ご意見を伺い、市政運営の参考にさせていただいています。
さて、鈴鹿市では平成25年3月に鈴鹿市というまちをイメージをするキャッチコピーを作成しました。「さぁ、きっともっと鈴鹿。海あり、山あり、匠の技あり」というキャッチコピーです。このキャッチコピーからも分かりますように、本市は、伊勢湾から鈴鹿の山々に広がる自然に恵まれ、そこから生まれる農水産物、伊勢型紙、鈴鹿墨の伝統産業、そして、自動車産業を中心としたものづくり産業が大変盛んなまちでありまして、農業では、皆様方にも大変お世話になっています。
 皆様方には、障がい者雇用を先陣をきって推し進めていただいておりますが、障がい者雇用の推進につきましては、経済的な基盤をつくるだけではなく、社会と繋がるということが最も大切であると考えており、共生社会の実現のためには大きな課題だと思っています。この本日のミーティングをきっかけに、さらに障がい者雇用について進めていただきたいと思います。鈴鹿市の障がい者雇用率が、かなり上がってきまして、鈴木知事にも、鈴鹿市が頑張っていただいているから、三重県の障がい者雇用率が上がってきたという言葉をいただきました。それでは、今から「農福連携における今後の可能性について」をテーマに意見交換させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

3 参加者代表者あいさつ(※※※※様)
 皆さん、おはようございます。私は、アクティブ鈴鹿の※※※※です。よろしくお願いします。私は、20年前に障がい者になってから、障がい者雇用の推進をライフワークに取り組んできました。2000年に第二次産業である製造業で、アクティブ鈴鹿を立ち上げ、その後、第一次産業の農業でわか菜の杜を起こし、昨年、第三次産業のサービス業で、三重県総合文化センターの中のCottina菜(こっちな)というレストランをオープンさせていただきました。障がい者の働く職業の拡大を図ってきました。これは、健常者と同じように、障がい者でも職業を選択したいという希望があるから、このような活動を行なってきましたが、皆さんご承知のとおり、障がい者というのは、出来ることと出来ないことがはっきりしているという特性があります。出来ないことは、本当に出来ないのですが、得意な事や好きな事については、健常者よりも大きな能力を発揮する。そのような人たちを、私は沢山見てきました。今日は、農業分野に取り組んでいる施設の方と市長との対談ということですが、農業というのは特に、知的障がい者、精神障がい者の方に向いている職業だと思っています。日々の緑の成長が、心にも身体にも優しくて、製造業ではなかなか就業できない休みがちであった人が、農業にかかわると、どんどん元気になって明るく行動的になった姿を何人も見てきました。私は、今、この農業にも障がい者にも大きな可能性があると確信して、新しい事業に取り組んでいますが、今日は、そんな農業分野で障がい者が大きな役割を担って活躍する、そんな鈴鹿になっていって欲しいと思い、夢を語るだけではなくて、それを現実にするものにしていくような対談になれば良いなと思い参加させていただきました。

4 参加者自己紹介
参加者 主人が事故をして20年少し、ずっと障がいというものを目の当たりにしてきました。第1種1級ということで、とても重度なのですが、その中で仕事の可能性をいろいろ探ってきた20年を一緒に見てきて、役が人をつくるというか、障がいというものを与えられた時に、では何が出来るかということで、いろんな展開をしてきて、多様性を感じています。健常者の方でも、ある程度、家族がいて仕事がある環境の中では、しっかりとした精神力が保てるのですが、何かが欠けた時に、少し気弱になったり、寝れなくなったりして、精神の障がいまでには至らなくても、気持ちが病むような事が日常の中であります。人間の一生の中で、ありのままで捉えた中で、この時期には、このような人たちが農業をして、心の元気を取り戻せば良いなと思います。ですから、最近、健常者と障がい者の区別をはっきりつけるのは難しいと思います。こうやって、いろんな方に農業に携わってもらって、ここで、その人たちの新たな可能性が見付けられたら良いと思います。相手が太陽と緑ということもあって、非常に皆さんの隠れた能力がみえるのかと思い、農福連携事業というものは、非常に可能性があると思いますので、皆さんご協力をよろしくお願いします。

参加者 社会福祉法人伊勢きれい会の私と隣りに居ります※※※※は、八野就労支援センターに所属しています。うちの事業としては、製造の下請け、印刷、飲食部門などを抱えています。農業としては、皆さんに比べると農業の比率が少ないですが、飲食部門の食材を作っています。最近では、里芋を50kg収穫したりしました。販売には至っていないのですが、就労型がB型なので、そこからステップアップして、他の農業法人に行ったりする利用者は少ないです。その代わり、先ほどもお話がありましたが、私も前職が農業関係の仕事をさせてもらっていて、こちらに入社して1年目ですが、そういったことをかっていただいて、こちらへ入社させていただいたので、私も農業の事に関しては知識があるので、基本的に農業はすごく好きで、そんな思いを他の利用者の方に伝えて、できればその先の方に行きたいと思っていますが、いろんな障がいがありますので、なかなか先に進めない現状です。障がい者の方に、いろいろ作物を作って農業はとても楽しいんだという思いを伝えていきたいというのは現状としてあります。

参加者 八野就労支援センターB型を預かっております。今、利用者は60名ほどいます。今まで下請けの仕事をしてきましたが、もうなかなか無いということで、農福の関係を手がけていこうかというところです。先ほども申し上げましたように、寺家におにぎり屋がありますので、それに対しての材料を作るという、今はそのような段階です。今日、このような意見交換会を開催していただいて、農業をするについては農地法などが関連してきますが、そのような事もクリアしていただければと思います。農村の方も米の値段が下がって、仕事が無く、働く場所が無いのを実感しています。それを含めて協力的なところで進めていかないと難しいと思います。利用者の方も、最初、契約する時に、重度の方は、仕事に就くのは難しいですが、親御さんとしては仕事をさせたいという希望があります。それに向けての仕事、それを更に豊かなものにするということについて、これから、私たちも研究していかないといけないと思っています。私は、こちらに来て10年ほどになりますが、やはり携わっていると利用者の方たちが可愛くなってきます。今日は、このような意見交換会を開催していただいて、ありがとうございます。

参加者 就労継続支援B型事業所「ともに」の※※※※と申します。一昨年10月に※※※※さんが中心となって、一般社団法人「ひびき」を設立しました。そして、その事業のひとつとして、障がい者の皆さんに自然の中で生きる力を養っていただくという理念で、昨年の2月に就労継続支援B型事業所ともにを開設しました。当初は、利用者2名でしたが、今現在、16名の方が利用していただいています。毎日来ていただいているのが11〜12名です。初めての事で分からない事も多いですが、コスモスの※※※※さんにもご助言いただいてやっています。本当に利用者の皆さんが農業が好きというわけではなくて、今でも、畑には出られない利用者の方もみえます。でも徐々に外に出て、そして収穫も出来るようになってきている方もいますし、本当に自然の中で伸び伸びと、育てる喜びなどを感じていただけるという考え方は良いなと思っています。ただ、やっていく中で、いろいろ悩みはありますので、今日は折角のミーティングですので、皆さんからアドバイスをいただいて良い事業所にしていきたいと思います。

参加者 就労継続支援B型事業所「なごみ」の※※※※です。私は、この事業に取り組んで、まだ4年ほどですが、障がい者の方は、先ほどからお話がありますように、出来る方は出来るし、出来ない方は、本当にそれしか出来ないという方も沢山みえる中で、特に精神の方で自分でしようという気持ちがあっても、出来なくて、悔しさから泣いて帰る方とか、いろいろみえます。今日、私が参加させていただこうと思ったのは、農福連携がテーマということで、皆さん同じような事業をやってみえる方の、いろいろなアイディアとかヒントをいただこうかと思って参加させていただきました。また、市長とお話が出来るということで、楽しみにして来ました。

参加者 NPO法人コスモスの※※※※です。私は、コスモスを立ち上げる今から10年ほど前は、会社に勤めていましたが、生き物を扱ったことがなくて、今、たまたまこちらで仕事をしていますが、ビニールハウスを5つばかりで、皆で野菜を作っていますが、私も素人、利用者も素人ということで、わきあいあいとしながらやっています。今は、レタスを沢山作っています。それから、この前イチゴを800株ほど植えました。トマトを300株ばかり、あと、しいたけもやっています。どれもこれも失敗が沢山あって、本当は市場で欲しい時に出荷できなかったり、全部駄目だったということもあります。そういうことはよくあります。

参加者 NPO法人コスモスを立ち上げたのが平成19年ですが、初めに小規模作業所を立ち上げたのが平成9年4月1日ですので、18年が経ちましたが、今は24名の利用者の方に来ていただいて、理事長が申し上げましたように、農業とその他にパン工房、喫茶、リサイクル業などいろいろ仕事を増やして、叱られながら進んできました。一番初めに水耕栽培をやりたいという思いになったのは、農業委員さんが出している冊子の中に、アクティブさんが掲載されていたのを拝見して、見学をさせていただいて感動したのがきっかけです。それで、分からずながらにもやってきて、いつもいろいろお尋ねしてすみません。なんとか一生懸命頑張っています。今日は、市長とお話が出来るということで、光栄に思っています。

参加者 「まほろば」の※※※※と申します。「まほろば」は、就労B型の事業所で、まだ立ち上げてから期間は短いのですが、私自身、縁あってこの事業をさせていただく前に、経営コンサルティングとか、人事のコンサルティングなど、コンサルティング業をしていました。隣にいるのが父でして、父は、観光関係のコンサルティングの仕事をしていました。私自身はコンサルティングをしていく中で、お世話になっていた産業カウンセラーの方に、カウンセリングが得意そうだからとお誘いを受けて、縁あってこのように福祉事業に参加をさせていただいていますので、農業の技術が無くてそのまま一般就労というのは、なかなか難しい現状があるので、できるだけそれ以外の今まで勉強させていただいた人事のコンサルティングや、他の面のケアを出来るようにということで進めさせていただいています。それでも難しい現状なのですが、そのような理念を持って、少しずつ勉強させていただいていますので、皆さんのご協力をよろしくお願いします。

参加者 同じく、「まほろば」の※※※※です。私も畑違いで、以前に観光業をさせていただく中で、障がい者の方と一緒に歩こうというものをさせていただいた事が縁で、ある人から誘われて、ボランティアをしていたのですが、いつの間にか、このような形になりました。来ていただいている方は、障害者年金でほそぼそとやってみえる方か、生活保護を受けてみえる方が非常に多いので、できれば、収入が増えて生活ができるようになれば良いなと思い、いろいろ日々頑張っていますが、なかなかそこまでうまくいかないです。今回、こういう機会を得られましたので、またいろいろ教えていただきながら頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

参加者 鈴鹿亀山障害者就労生活支援センター「あい」の方で、相談員をしています※※※※です。皆さんとは、少し立場が違うところで参加をさせていただいています。障がいを持たれている方で、お仕事に就きたい、あるいは今のお仕事を続けていきたいという方のご相談に応じる事、また障がい者の方を雇用されている事業所の方のご相談を受けるという立場で、お仕事をさせていただいています。
 「あい」は、どちらかというと連携の拠点というか、いろいろな事業所さんに行かせていただいたり、行政機関に行かせていただいたり、連携を持ってお仕事をするというのが主ですので、今、ごあいさついただいた事業所さんにも、日々、職場訪問ということで出入りをさせていただいています。現在、登録という形でご相談を受けさせていただいている方が、360名強です。その中で、農業に関わるお仕事をされている方は、まだまだ少ないので、業務の中に職場を開拓していくという内容もあるのですが、そういう部分で、もっと開拓をしていかないといけないのかと思っています。

5 事務局概要説明(省略)

6 意見交換(ミーティング)

【農福連携事業について】

市長 今、自己紹介の中で事業所の説明もいただきましたが、毎日、事業所の中で、農福連携で関わっていただいている皆さん方が、障がい者の皆さんに関して、日々どのように思われているのか、あるいは、どういうところを課題解決していかなければならないのかなど、感じられる事がありましたら、どなたからでも結構ですので、お話をいただけたらと思います。

参加者 私の方は水耕栽培をやっていまして、今は、小松菜を栽培していますが、工程が10工程ほどあるので、障がいをお持ちの方は、それぞれ障がいに応じて適した作業をしていただけるという点では、非常に良い事業ではないかと思っています。ただ、先ほども申しましたように、精神障がいで自分をコントロールできない方が、自分は本当は関わりたいのに、なかなか関われない、また今日は活発に関われるのに、次の日も同じように通って来ても、全然出来ないとか、そのような面はあります。ひとつ問題なのは、国の圃場整備事業の中ですので、建物をつくることができず、特に困っているのがトイレをつくることができないことです。ポータブルで出来ない方が沢山みえますので、その辺を考えていただければと思っています。

参加者 2000年に社会福祉法人をいただいて、もう15年が経ちます。障がい者の方と、事務の関係の方、パートの方などで100名ほど来ていただいて、就労してもらっているので、確かに少しでも沢山のお金をあげたいという気持ちがありますが、先ほどもお話がありましたが、障がい特性ということで、精神の方はとても気持ちにムラがありますので、今日は元気に出て来ても、明日は分からないです。それが、障がい特性を知るということだと思います。賃金には代えられないことをしているということを基本に持たないと、やっていけないところがありますが、うちも何年もやらせてもらっていると、精神障がいの方も、最初は逃げていても、慣れてくると居場所を見付けられて改善される方も多々見受けられ、お薬が段々減っていったり、病院の先生にも顔つきが変わってきたと言われた方もみえます。私がいますレグルスの方でも、大きな会社で徹夜でお仕事していて、体調を崩して寝られないようになってしまって、一旦、精神の手帳を受けられた方も、ゆるやかに仕事をしていくうちに、最近、図面を見ることができるようになりました。おそらく一般の就労という考え方はやめないと駄目です。一般の就労とは違って、非常に時間が掛かります。
賃金的なものも、もう少しあげたいという思いは、事業主の希望であるというのは分かるのですが、その方たちが、まず行く場所がある、その方たちが出て来ることによって、ご家族に非常に喜んでもらえるというのは、お金には代えられないと思います。それをお金に換算するとすごい事になるんじゃないかと、自分なりに勝手に解釈しながら事業をさせてもらっています。やはり、1年が2年、2年が3年というように、積み上げる事によって、精神障がいの人たちには上手に溶け込んでいってもらえるところがありますし、知的障がいの人も、これは駄目あれも駄目ということが結構ありますが、でもこれだけは、この子しか出来ないという事があれば、はまれば凄いです。一般の人より効率が良い場合もあります。身体障がいの方については、うちでは製造をやっていますので、手が動く方については製造の方で頑張ってもらっています。一番最初に障がい特性という個人的な部分に入り込むので、少し躊躇されることもあると思いますが、その人をまず徹底的に知って、障がい特性をきちんと分けて、その中で、就労を探していくというのが、私たちの仕事ではないかとすごく思います。今から、また農福連携で、いろんなことをやっていきますので、今日は、市長にお話を聞いてもらいますが、時々皆さんで、こうやってお会いして、意見交換をして、農福連携の鈴鹿でのモデルとして、三重県で鈴鹿市は一歩先に出ているなと思っていただけるような形にしていくのが、私たちの仕事だと思っています。

参加者 経営の面と福祉の面とのバランスをどう取るかということが一番大事だと思います。B型事業所、A型事業所、一般の事業所では、それぞれ福祉の部分と経営の部分とのパーセンテージが変わってくると思います。B型事業所が福祉の部分が多くて、一般事業所の方が少ないということになると思いますが、その中で、最大の効果を出して、障がい者の方にも出来るだけ多くの賃金を払うということが、今、集まっていただいている経営者の皆さんに求められるところだと思います。そんな中で、皆その気持ちはあるのですが、なかなか十分な賃金を払えないと思います。すごく苦しんでいると思います。そこら辺を解決するために、ひとつの事業所が、いろいろ取り組んでも出来る事は限られていますので、鈴鹿市の施設が集まって協力して、協力した事業の中で、賃金アップに繋げていけたら良いかと思います。
 トイレの件については、建築許可の問題なので、これはなんとか市の方で解決してもらわないと難しいと思います。

参加者 うちがやっている所も、離れていて津の芸濃まで耕作に行っています。水の面は解決できたのですが、トイレの部分はまだ解決できていないですので、トイレが設置していない状態です。近くにホームセンターや、コンビニがあるので、そこへ借りに行っています。女性の利用者も連れて行く事が多いので、そういう場合は、私が一人で連れていく場合もありますし、職員が二人の場合もあります。職員が二人の場合は、一人が他の利用者を見守って、一人がトイレに連れて行くという事が出来るのですが、私が一人で連れて行く場合は、作業が中断してしまう、八野から芸濃の方まで行くので20分ほどかかりますので、往復1時間ほど掛かってしまって、実質移動している時間の方が長いくらいです。本当は、近くに耕作する場所があれば良いのですが、そんな場所が無いです。賃金との兼ね合いもあるので、そればかりしていると利用者に対して賃金が払えないという状況もありますので、うちは他の作業もしています。ただ、そこを重視してしまうと私個人としては農業をやっていきたいのですが、どうしても疎かになってしまう。うちとしては農業としての発展がしづらいという現状ですので、市内の交流の面もありますが、自分としては農業以外の作業が安定して、それが上手にまわしていければ余裕を持って農業に持っていくという感じで、理想としてはそのように思っています。うちの所長も言ったように、製造の面や印刷もありますが、経営的には厳しいところがあるので、市の方でなんとか助けていただきたいというのが現状です。

参加者 今、※※※※が言いましたように、農福連携と言っても収穫が工賃に影響します。うちもやり始めたのですが、月々の工賃はきちんとあげたいということで、私どもは、今のところ3万円ほどです。ただ、やはりずっと仕事があるのが硬いですが、その方に合った仕事かというと適当ではないこともあります。その方に合った仕事を与えるのが本来ですので、そこを目標にしてはいますが、なかなか叶わないです。やはり、精神障がい者の方の利用者もいますので、土に触れるような時間を多く設けて、そしてなおかつ工賃を多くあげたいというのは基本にありますが、農業でハウスを作って、いろいろ野菜を栽培しても失敗した時に、その月は工賃は無しとはできませんので、その辺、コスモスさんは頑張ってみえると思いますので、また話を聞かせて欲しいです。

参加者 うちは、ビニールハウスが5つほどあります。それ以外に椎茸もやっていますが、農業では利益は全然ありません。今の3倍ほどやって、やっと利益が出るかなというところで、今の経費、労務費、減価償却、種やメンテナンスだとかは全てNPO法人でみています。野菜ひとつ売れたら100円、お金の計算が分かりやすいように何でも100円で出していますが、正直言って利益は何もありません。むしろ赤字です。去年は、イチゴを全て失敗しまして、年末に全部捨てたような状態でした。野菜も虫がついて駄目だったとか、でも、今月は給料は無いのかというわけにはいきませんので、なんとか他の事でいろいろ苦労していますので、実際には農業だけでは食っていけません。

参加者 先ほどのトイレの話に戻るのですが、B型事業所を立ち上げようと思うと、休憩室や相談室、トイレを作らないといけないのですが、でも農地にそのような物を作ろうと思うと、農地の用途変更の問題が必ず出てきます。おそらく、今後も農福連携をしていきたい事業所が出てきた時に、そこがハードルになると思います。トイレの問題も含めてですが、そのようなところを農福連携に対しては、何か施策を考えていただけると、もっと農福連携が充実してくると思います。

参加者 先ほどから、賃金の話も出ていますが、先日、鈴鹿厚生病院のミーティングに出させていただいた時に、A型へ来られる方は、なんでもかんでもA型へということで、確かにA型は最低補償賃金がありますので、A型と言われるのは当たり前かもしれませんが、ただ、来てもらっても、なかなかすぐに上手くいかない。1、2日で辞めていくとか、全く来なかったりという場合がある。全てハローワークさんの方から送られてくるけれど、なんとかならないのかという話がありました。逆にB型の方から言えば、少し良くなったらA型の方に移りたいという場合もかなりありますが、うちの事業所に精神障がいの方が多いので当然そうなるのかもしれませんが、もう少し、ここに居た方がいいんじゃないか、ここまでしっかり出来るまで居たらどうかという話をしますが、無理矢理に出て行く方がみえます。それで、後から聞いてみるとA型でもなかなか勤まらず、B型の事業所をあちこち回っていると聞くので、その辺の連携がうまく出来れば良いのではと思います。

参加者 A型やB型をご利用いただくための、計画相談というものが新しく入ってきましたので、計画相談を立てる段階で、本人さんの特性を見極めて、計画を立てていく事が必要だと思います。ただどうしても、ご本人さんの意思が先に出てしまう傾向があって、やはり収入を上げたいとか、少し早くステップアップしたいというところが先に出てしまうと、そのようなミスマッチがあったり、漂ってしまうような状況になってしまうという現状はあるかと思いますが、その手立てとしては、サービスをきちんと使っていただくための計画を、本人さんの特性を知って立てていくということが必要だと思います。これはやっていただいている事なのですが、そこをきちんとシステム化していくという事を、ご本人さんの意思も含めて計画を立てていくという事が必要ではないかと思っています。

【農業ジョブトレーナーについて】

市長 先ほどの用途変更などのお話は、大きなお話で、法律的な事ですので、これから障がい者の皆さん方と共生をしていこうという中で、避けて通れない問題だと思いますので、その部分について、行政側としても、どのようなことができるか、県との協議の中で、いろいろ手立てを探っていきたいと思います。特に、お手洗いの問題は、健常者でも気持ちよく使えるトイレを作って欲しいと言われますので、障がいを持たれている方にとっては、必要不可欠だと思っています。なんとか特別な、除外の条件が出来るのかどうか、これから勉強させていただきたいと思います。
 あと、キャリア教育ということで、中高生の時から体験をしていただいたりとか、杉の子特別支援学校とか、北勢きらら学園から、ともにさんの方にも来ていただいていると思います。特性に合わないこともあると思いますが、長い間、事業所に携わったり、見学をしたり、そんな段階を踏んで入られると、就職をしていただいた時にも、仕事に馴染みやすいと思います。体験の話も含めて吉田さんの方からお話がありましたら、お聞かせください。

参加者 一番嬉しいのは、利用者の方が、土日に家にいるよりも、ここへ来たいと言っていただいて、逆に、こちらへ来ていろんな経験をしてもらった方が、本人にとっても本当に良いのではないかという事と、全然、畑に出て来なかった人で、加工作業しか無理かと思っていた人も、出荷の時に袋詰めが出来て、とても助かったという事もあります。そのような利用者の方の姿を見ていく中で、嬉しいと思う事もあります。それから、市長には昨年の収穫祭にお忙しい中お越しいただいたのですが、その時は、まだパイプハウスは建っていなかったと思いますが、昨年度、農政局の「農」のある暮らしづくり交付金を得られましたので、パイプハウスを建てました。そしたら、その畑の前の方が、そんなに綺麗にしてもらえるなら、うちの畑も使ってくれと言っていただいて、前の畑も借していただきました。また、近くの所で、他にもうちも使って欲しいと言われるので、本当に有り難いです。やはり、トイレに行くのが大変なのですが、目の前の所で農作業が出来るというのは本当に有り難くて、地域の方に感謝しています。
それから、今、市長から言われましたが、学生の時から来ていただいて、馴染んでいただくということで、杉の子特別支援学校などの特別支援学校の生徒さんが職場体験学習に来ていただいています。中学校の方は、天栄中学校や白子中学、神戸中学からも来ていただいて、有り難いと思っています。それは、障がい者の人たちや保護者の方に知っていただくということで、安心していただけるので良いと思います。
あと、うちは露地の栽培を中心にしていますので、いろいろな仕事内容があって、それだけに人手がいるわけです。安心して出来るので農作業は良いのですが、人手が必要となります。農作業での収入は本当に少なくて、そこから工賃を払うのが大変です。三重県障がい者工賃向上計画支援事業というものがあって、今年応募したら当たりまして、県の方が計画を立ててやっていますので、この前、来ていただいてアドバイスを受けて、いろいろ考えてみましょうということで、有り難いです。
 先ほども申し上げましたが、農政局の「農」のある暮らしづくり交付金事業については、去年と今年に受けまして、パイプハウスを建てました。また、農薬代、種子代にあてています。ただ、パイプハウスは非常に乾燥するので、水が要ります。近くで水をもらっていましたが、毎回借りれませんので、今年は、パイプハウスを小さくする代わりに、井戸を掘ってもらって、自分の所で水を汲んでいます。でも、来年から、種代も農薬代も出ないので、これをどう経営していくのか本当に頭が痛いです。農福連携は、自然の中で、いろんな体験をさせることが出来るので本当に良いのですが、実際にやっていくのは大変です。

参加者 今、※※※※のお話にもありましたが、地域の近くの農地を、どんどん借りられて1反で始められたのが、今は6反でやってみえます。そのための努力もしていて、地域の高齢者の方を集めて、農協の営農指導員の方にも来ていただいて、野菜の作り方などを指導する勉強会を開いています。そこで、地域の方に障がい者施設を立ち上げることを理解していただいたり、地域の小学生に来てもらって、学童農園という形で、子どもたちに種を蒔いてもらって収穫まで体験してもらったり、そのような地域貢献をすることによって、すぐ近くの農地を貸してもらえるような環境づくりをしています。
 B型事業所に来てもらっている人の能力は、それぞれ皆さん良く分かっていると思いますが、難しい仕事が出来ないとういうことがありますので、これは福福連携になるのですが、ともにで収穫された物の中で梱包作業など難しい物については、A型事業所のアクティブで袋詰めして販売するなど、事業所間で連携して出来ない仕事を補完していくような努力もして、販売につなげていくということがあります。
 皆さんの話の中でも良く分かるのですが、だいたい皆さんは、福祉施設から農業に取り組んでいるということで、農業をやっていて福祉施設を始めたという方は全国的にみても少ないですので、農業の事をあまり知らないです。高く売れる良い物が出来ない、害虫などにやられることがありますので、今、私の方でやろうとしているのが、農業ジョブトレーナーの養成をして、皆さんの所へ派遣して、良い物を沢山作って収益が上がるような活動に繋げたいということで、協力してもらえる所へは、そういうところで連携してやっていこうという動きをしています。11月5日に第1回目のジョブトレーナーの講習会を行い、3日間でやらせてもらって、その人たちが、皆さんの所へ派遣されて、いろんな活動に繋げていくことの第一歩として考えています。そういう中で、信頼関係が出来て、皆さんと一緒に何らかの形の協議会を作りたいと思っています。これについては、名張市の方が、三重県の中では一番進んでいまして、名張の亀井市長が会長になって、市、福祉施設、JA、ハローワーク、「あい」のような支援施設など、そんな所に入っていただいて、農業分野で障がい者雇用を推進して、賃金アップに繋げていくという活動をされてみえます。そのような組織を、なんとか鈴鹿市にもつくって欲しいということで、市長に会長になってもらってやって欲しいと思います。組織づくりは、私の方で頑張ってやりますので、皆さんもご理解いただいて、一緒になって鈴鹿市の中で、障がい者が農業分野でなんとか頑張ってやっていけるような話し合いが出来る、その中で協力し合いながら、いろんな物の効果を上げて収入が向上できる、そんな組織づくりをしていきたいと思っていますので、ご理解をいただきたいと思います。

市長 農福連携というのは、三重県の中では鈴鹿からスタートしたと思っています。私が県議会議員の時に、当時の県の担当者の方が、農業と福祉が連携することによって、就労を増やしていけないだろうかという話があって、一番最初に鈴鹿市の事業所で受けていただいて、スタートしたという経緯があります。※※※※さんの所は、もともとレグルスという母体があり、農業をずっとやってみえて、流通をする所があるから、仕事は確保できるということで、障がい者の方を雇用したいというスタンスで受けていただきました。農福連携の中での成功事例として、県の方でもお認めをいただいていると思っています。このような取組の中で、良い方法やアドバイスをしていただけるので、多分、こうやってネットワークが広がっていくのだと思っています。
 これから、鈴鹿市も次の段階へ入っていかないといけないと切々と感じています。就労マルシェも皆様方には大変ご協力いただいて、随分認知度も上がってきました。多くの企業の皆さん方にマッチングのために出て来ていただき、障がいを持ってみえる方々も、どういう風に職業を探すかということも含めて、随分努力をしていただいていて、軌道に乗りつつあるかと思います。
 今日は、農福連携がテーマですので、農福のお話をさせていただくと、他の農家さんのように、いつも同じ規格の物を作れるわけではないし、雨も降れば風も吹くので、決められた量を収穫できるかというと、それは難しいです。そういった製品を何処で売るか、何処で流通に乗せていくのかというところを確保をしないと、これ以上伸びていかないのではないかと思います。先ほど、八野就労支援センターさんが印刷や違う分野で利益を確保をする中で、少し農業の方にまわしていくというお話もありました。農業でこうやっていこうという中には、福祉だけにはとどまらないと思いますので、その部分の製品などを流通に乗せたり、農家レストランへと活用したり出来るような仕組みづくりをしていかないといけないと思います。
ステップアップカフェということで、Cotti菜を立ち上げていただきましたが、Cotti菜へお野菜を持って行ったりする作業が向いていたり、その店での接客の方が合っている方もみえると思います。A型からB型に紹介してもらったり、そんな連携を取っていかないといけないと思います。Cotti菜を立ち上げて1年が経ちますが、ステップアップカフェをやってみて、体制づくりなどで変わってきているところなどがあれば、お教えください。また私なりに、こんなところが課題ではないかと申し上げましたが、ご助言があればお願いできますか。

参加者 今、お話に出ましたCotti菜ですが、三重県総合文化センターのフレンテみえの中に店舗があります。今、6名の障がい者の方が厨房や接客などで働いてもらっています。去年の12月24日にオープンして、約10ヶ月が過ぎましたが本当に順調に進んでいます。それは、何故かと言うと、年間100万人の方が来場される文化施設の中にあるということ、それ以外に、三重県が相当支援してくれていて、お客さんを連れて来てくれたり、会合があった時には、お弁当を頼んでもらったりして利用していただいています。そんな中で、すごく感じるのは、障がい者が働いている所へ食事をしに来てくれる人は、とても心が優しい人が多いです。まち中で、ちょっと料理が出て来るのが遅かったら文句言うような人がよくいますが、こちらに来てくれるお客さんは、非常に優しい人で、障がい者に対しての心遣いがあるような方に来ていただいているのは、とても有り難い事ですが、それに甘えることの無いように、手作りの食事を頑張って出させてもらっています。そこで使う野菜は、我が社の方で水耕栽培で作った物を出しています。そんな出口があるということは、作る方も楽しくて、自分たちが作った野菜がレストランで使われて、皆さんに喜んでもらっています。利用者も休みの日には、自分たちの作った野菜を食べることが出来るということで、こちらまで食べに来ることもあります。そんな事を、なんとか鈴鹿でもしたいなと思っています。例えば、市役所で日替わりで事業所が入って、作った野菜を販売するブースを設けてもらうか、そういう、障がい者が自分で作った野菜を、自分で売るという形が一番大事だと思います。
また、Cotti菜の役目というのは、障がい者がしっかり働ける所を、県民の皆さんに見てもらうというのがひとつです。採用する企業の方が、障がい者が働いているところを見て、障がい者もしっかり働けるという認識を持ってもらうというのが、もうひとつの役目です。それと、もうひとつは、施設で作られた物、ブラッシュアップされた物を展示して、そこで販売するという3つの役目があります。やはり、鈴鹿市の中でも、障がい者がしっかり働くことが出来る、十分な能力を持っているということを、皆さんに見てもらうということが、私が、一番必要なことだと思っています。そういうところから、市民の皆さんが障がい者を理解して、普通に接する事が出来るようになる。どうしても、障がい者の方とどう接したらよいのか分からないから避けるというような方が結構みえますので、そういう意識を無くしていくことが一番大事だと思います。そういう意味では、こういう施設運営をしている皆さんの社会的責任という形で考えてもらって、採算が合わないからではなく、鈴鹿市のために社会貢献をする、何かを皆で頑張って一緒にやっていくという形の中で、協力してやれたらと思っています。

参加者 先ほど、作業を遠くに行ってみえるという話がありましたが、ともには、たまたま周りの畑を提供していただけたということで、利用者さんの移動がありません。移動が伴うと誰かが付いて行ったり、移動の時間が掛かります。ですから、鈴鹿市内の耕作放棄地で草が生えて大変だという所を、障がい者に無償で貸してもらえると有り難いです。あと、いろんな物を作るから管理が大変だと思います。鈴鹿市は、すずかの地産地消推進条例というものを作ってもらってありますので、例えば、皆が使いやすいような、じゃがいもやにんじんなどのお野菜を計画的に作って、あとプラスアルファについては、自分の所の特性に応じて、いろんな物を作れば良いかなと思いますが、やはり、ある程度の定期的な収入を見込められるような物を計画的に作って、なるだけ管理を少ないようにするのが本当は理想かと思います。例えば、うちですと、水耕栽培は春秋は、とても収穫率が高いですが、夏は暑いし、冬は水が冷えますので、春秋に比べると1.5倍ほど日数が掛かりますので、当然売り上げが落ちます。ですから、田んぼを貸していただいて、三重なばなを作らせてもらったり、三重なばなは11月から2月頃まで、外の作業は寒いですが、農業ですのでそれは付いてまわります。そういう風に、精算ベースに合わせて、利益の出るような物に合わせる。そこら辺が、今から、ジョブトレナーが配置させると、もう少し現実的な物が作れるかと思います。
 うちはB型をやっていますが、A型の人というのは、収穫時期に何が大事なのか分かっていますので、きちんと作業してもらえますが、B型の人はなかなか収穫が難しいところがあります。例えば、ピーマン、ナスでも、本人はちぎりたいという希望はありますが、つい引っ張ってしまって木が悪くなったり、現実問題難しいのです。これからの私の中のキーワードは、耕作放棄地と高齢者です。高齢者と言っても今は65歳でも若いので、70歳くらいの本当に社会貢献をしたいと思っている方たちと、障がい者の方たちが揃って、例えば、朝の収穫時には、その人たちが1、2時間入って、収穫の作業を一度に手伝ってもらって、その後で、土を落としたり梱包したりしていただく。B型作業所だけで動くのは、かなり大変ですので、70歳くらいの方も生きがいの創造という部分の中で入っていただきなら、耕作放棄地、高齢者の方とひとつの流れを作って、なおかつ出来たものは計画栽培にして、地産地消条例で鈴鹿市に買っていただけたらと思います。この流れが出来たら、中学校給食に使っていただきたいと思っています。サイズが合わないものは、八野就労支援センターさんやCotti菜で使ってもらう。市のニーズとして、ここならこんな野菜が作れますよなど、現実的に探りながら、定着していくのが一番良いのかと思います。
最初にも言いましたように、日々、通う所があって、おうちでも安心してご両親が外に出せるとか、そういう意味では、皆さんは非常に貢献をしていただいていると思いますので、最終的に、もう少し生産性が上がるように、いろいろ協議して現実的な農業をしていけたら良いなと思っていますので、よろしくお願いします。

参加者 先ほど、ジョブトレーナーの話も出ましたが、うちの利用者の方たちも、精神障がいや知的障がい、身体障がいの方もみえます。私としては、計画的にこの日はこれをやろうと思っていても、あてにしていた利用者が来なかったり、天候の具合もあるので、計画的には進まないこともあります。それから、農業だけでは苦しいので、中の作業に手が取られてしまうということもありますので、利用者だけではなかなか作業を進めていけないのが現実としてあります。先ほど言われたように、60代は働き盛りなので、70代の方を巻き込んでいただいて、その方たちは、ここの地域では畑を持ってみえる方が多いので、その方たちにも入っていただけたらと思いました。うちの利用者はメインで作業が出来なくて、補助的な作業が主になるので、そこは職員が主としてやってしまうところがあるので、70代の方々にも入っていただくと、うちとしても作業としては進めやすいと思います。職員が他の事で手を取られても、ある程度お任せして、時間に余裕があれば、そちらの作業に入れるというのが理想的だと、先ほどの話を聞いて思いました。

参加者 耕作放棄地の話が出ましたが、毎年、調査だけはしますが、棚に上げたままで何のための資料なのか、増えていく一方です。例えば、そういう所を無償で貸してもらったり、管理する発想があれば、土地の持ち主が利用者を連れて来て、そこで指導して作業をすれば還元になります。私は自治会長をしていますので、耕作放棄地の調査をさせてもらっていますが、そのままです。ですから、その辺りの連携を持たないと、地域によっては関係が非常に悪くなってきますので、これからは草を刈るのにお金を出してでも刈らないと、法律が出来て罰金を取られるような時代が来ると思います。私は合川ですが、合川のお米は美味しいのに、美味しい所の米が作れなくなります。工賃を含めたら双方が特にはならないけど、地域を巻き込んだ中での福祉を考えたら、そういうこともやっていかないといけないと思います。それをやれるのは、事業所だけでは難しいです。障がい者だけの祭りをしても何の意味もありません。例えば、一人の農家の方が、利用者に手伝ってもらったら、十分にいろんな事を覚えると思います。集団で連れて行ってもなかなか覚えません。やはり、そういった地域交流型について、市の方も手を繋いでいただきたいて、助言していただきたいと思います。

参加者 耕作放棄地について言えば、そこを開墾するというのは大変なので、農機具が必要だと思います。また、その時だけにしか使わない農機具を事業所が買うのは大変な負担になってくるので、その時だけ貸していただけるとか、そんなシステムをつくっていただきたいと思います。
そして、販売の方ですが、皆さんのお話をお聞きしていますと、いろんな物を作っているのは良いかと思いますが、やはり、売る方の話を聞きますと、やはり安定して1年毎日少しずつ同じ物を出していただける所とは取引が出来るということなので、その辺りを皆さんと連携して、やはり、時期によっては作れない物もあるし、でもその時にでも得意な方もみえますので、そういう時に作って、スーパーにでも販売をかけると売れるのも早いと思います。うちは、今販売の方は安定していますが、残念ながら時期によっては作れないというのがひとつの問題になっています。

参加者 ジョブコーチの話は、うちも一人出して、作業所の方に覚えていただきます。去年は、大変な年だったのですが、今年は、イチゴもトマトも上手にいくかと思っています。いろんな年があるのは、農家の方に言わせば、四十何年もやっていても、いろんな年があると言われます。3つの市場へ出していて、また、お店にお野菜を買っていただく方にパンも買っていただいたりして、地域の方にお世話になっています。小学校の子どもさんにイチゴ狩りをしてもらったり、パン工房を見学してもらったり、地域の方にリサイクル品も、うちに出していただいて、今日も利用者さんが回って集めています。私は、地域と連携というのが大好きなので、皆さんにお礼を言いたい気持ちと、こうやって集まった皆さんでお野菜をまとめて出せたらと思います。無い時でも、市場の方は何も仰らないので、障がい者の施設だからと思ってくださっているのかもしれません。今日は、皆さんにいろいろ聞かせていただけて、ここに出させていただいて良かったです。

市長 いつも美味しいパンを沢山作っていただいて、市役所の15階の方にも出していただいて、皆さん大変楽しみにしていますので、これからも長い間続けていただきたいと思っています。

参加者 いろんな意見を聞かせていただいて、非常に参考になったのですが、折角こういう機会をつくっていただいたので、ぜひまたお願いしたいと思いますし、ひとつは、ブランドというのが非常に大事だと思いますので、こういった中で鈴鹿ブランドが出来たら良いなと思いますので、よろしくお願いします。

【農福連携のネットワークづくりについて】

市長 その辺のアドバイスやブランディングは、※※※※さんにしていただくと良いかもしれません。ぜひ、得意な分野でお力を発揮していただけるようなシステムや体系づくりをご検討いただきたいと思います。普段はそれぞれ個々の事業所同士でお話されることもあるかもしれませんが、一堂に会してということは数少ないと思います、折角こうやって皆さん方お顔を合わせていただきましたので、また定期的にこんな会を開催していただけたらと思います。あるいは、そこからの発展系で、出口をどうつくっていくかというのは近々の課題だと思っています。やはり出口があると作り甲斐もあるし、また出口でお金が発生する訳ですから、またそれをどのように還元していくのかというところに繋がっていくと思いますので、その辺りは私どもの役割だと思っています。
 耕作放棄地のお話は、棚に上がっている物を下ろしてきて、事業所に近い所で、先ほどの八野就労支援センターさんもお話いただきましたが、車で行くよりは、徒歩で行けるような所にある方が良いと思いますし、鈴鹿市内でも、それぞれの地域の事業所で作っていただいていますので、この時期にこの地域では採れないけれど、あちらの地域では採れるといった連携も出来ると思います。最終形は、学校給食に入れていけるようなお話も含めて、なんとかシステムづくりをしていきたいと思います。このような話の中で、「あい」の方で参考になるようなお話があればお聞かせください。

参加者 先ほど、市長からお話があった就労マルシェに関わらせていただいた中で、アンケートの結果、ベルカフェというのが非常に高い支持を得ていました。と言うのは、多分、障害を持ってみえる方がお仕事をされる姿に接する機会が少ないからだと思って、出口のお話と関連して、Cotti菜のミニ版みたいな物を、鈴鹿と亀山のエリアに障がいの方々が、接客もしていただけるようなカフェがあると良いなと思いました。また、障がい者の方が、接客業を体験する機会がなかなか難しいので、ちょっと接客業を体験できるような場があれば、本人さんたちも仕事をしてみて、こうやってやるんだなと感じられる、また、お客さんとして来ていただいた方々にも、こんな風にお仕事をされているんだなと、見える所があると良いなということを、就労マルシェに関わらせていただいた事と、今日のお話を聞かせていただいて感じました。

参加者 鈴鹿市内で施設に通ってみえる方は、約1割だと思います。「あい」の方で障がい者の方の相談件数も把握されてみえると思います。例えば、そういう方々が働きたいけれど、どうしたら良いかといった相談もあるかと思います。それで、相談された方に施設の案内もされてみえるとは思いますし、うちも連携はとっていますが、途中で障がいを持たれた方もみえますし、そんな方は治ったら、また仕事もしたいでしょうし、今行っている施設だけではなく、もっと他の施設の案内もしていただければ励みになると思いますので、よろしくお願いします。

市長 まだまだお話を伺って参考にさせていただきたいのですが、お時間がきましたので、この辺りで終わらせていただきたいと思います。今日、いただいたご意見の中で、協議会等の設立については、いつでも会長をさせていただきますので、市全体としての取組に繋げていきたいと思います。それから、今日を機会に、このようなネットワークづくりをしていただくことで、個々の事業所だけでは解決出来ない課題も、皆さん方で寄っていただければ解決出来ることがあるという確認が出来たかと思います。今後、さらに鈴鹿市の障がい者の方との共生に向けて、次の段階に移れるように、皆さんと共に頑張っていきたいと思っていますので、今後もこのような機会をつくっていただきたいと思います。また、お声掛けいただければ、現場の方へもお邪魔をさせていただきたいとも思っています。ふれあい運動会などにお邪魔しても、声を掛けていただきます。かぼちゃを一緒に収穫してもらったとか、ベルカフェで私の作った紅茶を飲んでくれてありがとうとか、いつも皆さんに声を掛けていただいて、大変嬉しく思っています。そんな風に皆さんがどんどん笑顔になっていただけるような鈴鹿市づくりに励んで参りますので、今後もよろしくお願い申し上げます。

                        ※この会議録は、要約しています。