よくある質問

●●●[商業・工業]伊勢型紙と伊勢形紙の字の違いには理由があるのですか


伊勢型紙と伊勢形紙の字の違いには理由があるのですか (質問No.209)

市としては、固有名詞などで使われる場合や、伝統的工芸用具の指定名称を指す場合を除き、原則「伊勢型紙」と表記します。「型」と「形」の字の違いには、下記4つの背景があります。

■字の持つ意味合いから
伊勢型紙とは着物や浴衣の図柄を染めるために用いられる道具であり、「形」は形状・模様、「型」は形を作り出すもとになるもの、という漢字の持つ意味からすると、「着物や浴衣の形・図柄を作り出すための型紙」と言えます。

■史料や文献から
江戸時代から明治時代にかけての伊勢カタ紙に関する史料を見ると、「形屋」「形売」「形彫」などのように「形」の字が使用されており、江戸時代紀州藩が型紙売りに与えた鑑札にも「形」の字が用いられていたようです。このように現存する文献から判断すると、字の起源としては「形」であると言えるようです。
大正時代から昭和時代にかけての文献を見ると、「形」と「型」が混用されており、このころから「型」の字が使われるようになってきたと推察されます。

■登録名称から
昭和に入ると「カタ」の字が各団体や機関への登録名称として使用されるようになり、伊勢形紙協同組合、伊勢型紙彫刻組合など、各団体が各々「カタ」の字を用いるようになりました。
昭和30年に文化庁が重要無形文化財技術保持者を認定した際に「型」の字を用いたため、それ以降、文化や教育関係の分野では「伊勢型紙」の表記となりました。一方昭和58年に当時の通産省が伝統的工芸用具の指定を行った際に「形」の文字を用いたため、産業の分野では主に「伊勢形紙」の表記となり、使い分けが行われてきました。

■地域団体商標
平成20年10月、業界の振興をめざして関係団体により「伊勢型紙産地協議会」が設立され、振興策の一つとして特許庁に地域団体商標(地域ブランド)として登録することになりました。その際、協議会で検討した結果、一般的な認知度や字の持つ意味合いから、「伊勢型紙」で申請することになりました。平成21年8月に商標は登録され、以後は「伊勢型紙」で統一して表記することになりました。

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